在宅医療の現場から 訪問看護師が行う仕事の実態と給与

訪問看護師が行う仕事の実態と給与

訪問看護師は看護師全体の約5%とまだまだ数が少なく、その理由には現在訪問看護において患者の疾患が制限されていることが挙げられます。保険が適用されるものと自己負担のものが細かく決められているため、通院より割高になる場合があるのです。訪問看護は医療保険または介護保険が適用されますが、患者の年齢や疾患によってどちらが適用されるかが決まります。
訪問看護を行ううえで欠かせないのが、ケアプランや看護計画です。事業所がどのような患者を対象としているかにもよりますが、国が運営している訪問看護ステーションは看護計画に基づき訪問が決められています。1人の訪問看護師が1日で回る件数の平均は4件で、その後事業所に戻って各部署への報告書を作成しなくてはなりません。
基本的に夜勤はありませんが、24時間対応できるようにオンコール体制が敷かれていることは知っておくと良いでしょう。そのため、夜間帯の電話も難しい人は、訪問看護より病棟のないクリニックなどがおすすめです。また、訪問看護師の平均年収は約450万円となっており、日勤だけの看護師よりも高い傾向にあります。
訪問看護は医療保険適用の患者が多く、疾患の内容はさまざまです。そのため、あらゆる疾患の基礎知識はもちろん、急変などに冷静に対応できる経験値も必要と言えます。訪問介護とは異なり、年齢関係なく自宅療養している患者宅に訪問するのです。訪問回数は毎日ではなく、週に決められた回数行われます。